ハンドメイド作品の梱包&ラッピング

こんにちは。
ハンドメイド作家のすずです。
今回のテーマはハンドメイド作品の梱包&ラッピングです。
作品の販売を始めた初心者さんに向けて、どのような梱包をしたら破損なくお客様にお届けできるのか、またどのようなラッピングをしたらお客様に喜んでいただけるのかをまとめました!

ちょうど悩んでたから助かる
最低限揃えるもの
今回は1番需要の多い、ネックレスやイヤリングなどのアクセサリーを想定してお話ししますね。
アクセサリーはとても繊細なものですので、配送中の衝撃や万が一の水濡れに耐えられる梱包にしなければいけません。そのために最低限必要となるのがこちらの4点です。
- アクセサリー台紙
- OPP袋
- 緩衝材
- 箱

意外と簡単!
アクセサリー台紙
アクセサリー台紙はネットでも可愛いものがたくさんありますので、初心者さんはぜひこのようなものを使ってみてください。
そしてだんだんと売れるようになってきたら、自分でデザインを考え紙の厚みや種類を選び、印刷会社に制作をお願いしましょう!
自分でデザインすればブランドロゴやショップのURLなどを載せることができるため、ブランド力アップにも繋がりますよ。
OPP袋
見栄えをよくする目的もありますが、配送中の水濡れを防いだりホコリから守るために必要です。元々糊が付いているタイプの袋なら、テープを使う手間がなく楽です。
アクセサリー台紙より少し大きいものを選びましょう。
ギリギリすぎると入れるのも大変ですし、お客様が取り出す際に作品が破損してしまうかもしれません。何種類か購入してみて、ちょうどいいものを見つけましょう。
緩衝材
プチプチや紙パッキンなど、作品を衝撃から守るためのものを緩衝材といいます。
緩衝材を使用しないと、配送中に箱の中でアクセサリーが打ちつけられて破損してしまう可能性があります。また、緩衝材は必ず新品のものを使うようにしてください。
使い回しのものだと汚れていたりプチプチが潰れていたりするので、お客様からの印象が悪くなってしまいます。100均でも販売していますから探してみてくださいね。
箱
アクセサリーなどの小物でしたらこのような小さな段ボールがおすすめです。
緩衝材と作品がピッタリ入る厚み、サイズにしましょう。
箱が大きすぎると使う緩衝材の量も増えてしまいますし、発送方法によっては料金が変わってきます。また、定形外郵便で作品を送る予定の方はできるだけ目立つ箱にしましょう。
私が過去に定形外郵便を使っていた時、相手のお客様に「届いてない」と言われたことがありました。
郵便局に問い合わせたところ、配達員の方に「箱が特徴的だから届けたことをちゃんと覚えている」と言っていただき、お客様には既にお届け済みということが判明しました。
追跡のできない発送方法だと、嘘をついて新しい作品を無料で送ってもらおうとする人や作家さんに嫌がらせをしようという人がごく稀にいるので、それを防ぐためにもできるだけ目立つ梱包にすることをおすすめします。

悪い人もいるもんだね…
あったらより良いもの
最低限の資材に加え、私が+αであったらいいと思うものをご紹介します。
ショップカード(名刺)
自分のブランド名や作家名、SNSのIDなどを記載したショップカード(名刺)を入れておけば「このアクセサリー誰の作品だっけ?」という時に思い出してもらえます。
活版印刷や箔押しなど、見て触って楽しい名刺にすれば取っておいてもらえる可能性も高まりますので、頑張って印象に残るカードを作りましょう。

ひよっこはキラキラにしようっと
お手紙
お客様一人ひとりにお手紙を書けるのはハンドメイドならではですよね。
定型文でもいいので手書きのメッセージを付ければ、お客様も「私のために書いてくれたんだ!」と思うので嫌な気持ちにはならないはずです。丁寧で温かい文章を心がけてくださいね。
印刷する作家さんも多い中、手書きすることによってとても良いアピールになりますし、それをきっかけにリピートしてくださるお客様もいらっしゃいます。
私も毎回お客様に合わせてお手紙を書いていますよ。
リボン
プレゼントのリボンを解く時ってとてもワクワクしますよね。
実際はお客様が自分のお金で購入してくださったものですが、私はプレゼントを送る気持ちでリボンでラッピングすることが多いです。
太い幅のオーガンジーやサテンリボンなら豪華なイメージに、細いジュートリボンなら温かみのある手作り感が演出できます。あなたの作品に合ったリボンを探してみてくださいね。
説明書
作品の取り扱いや使い方についての説明書があるとお客様に安心して作品を使っていただけます。一見使い方が分からないものや、水濡れ厳禁など注意してほしいことがある作品を作っている作家さんはぜひ取り入れてみてください。
もし可能であれば「壊れた際は修理承ります」と添えると、よりお客様の安心感が高まります。修理費は全て有料にするか、初回は無料という形にしてもいいと思います。
毎回無料にしてしまうと、わざと壊して困らせてやろうという人が出てくる可能性も0ではないので控えておくのが無難です。

なんでも想定しておくのが大事だね
おまけの必要性
ハンドメイド作家さんには、毎回おまけを付ける方もいると思います。
内容はお菓子だったり資材(チャームなど)だったり、中には作品をおまけしている方も……。

太っ腹!
しかし私個人の意見としては「おまけは付けなくていい」と考えています。
お菓子は原材料や賞味期限がしっかりと記載されているものなら良いと思いますが、個包装のお菓子だといつ購入されたものなのか分からなくて食べられない場合もあると思います。
そして資材や作品については、お客様は「好みに合うあなたの作品」を既に購入しているわけですからそれ以上のものは求めていないはずですし、趣味に合わないものをもらっても困ってしまいます。
それに、レビューに「おまけが付いてました」などと書かれることでおまけが付いていることが当たり前になり、後々それが負担に感じるようになってしまう可能性もあります。
もしおまけを付けたい場合は「3回以上作品を購入してくださったお客様」など、はっきりと条件を作りましょう。気分で付けたり付けなかったりするとそれをよく思わないお客様からクレームがきたり、そのせいで作品に向き合う時間を削られてしまうかもしれません。
ラッピングの注意点
ここまでラッピングの資材や方法についてお話してきましたが、ひとつだけ注意してほしいことがあります。それは「ラッピングに凝りすぎる」ということです。

凝れば凝るほど喜ばれるんじゃないの?
おすすめしないのは、このようなラッピングです。
- 作品をOPP袋に入れる
- リボンを結ぶ
- プチプチで包む
- OPP袋に入れる
- ラッピングペーパーで包む
- 箱に入れる
- 箱をビニールで包む
ラッピングを過剰にしてしまうと、梱包を解く時にお客様は「いつ作品に辿り着けるんだ…」と地味にストレスになってしまいます。
玉ねぎの皮を剥くような、終わりが見えない気持ちになります。

う〜ん、たしかに…
ベストなのは3ステップで作品に辿り着けることです。
- 箱を開ける
- リボンを解く
- OPP袋を開ける
これならお客様もストレスに感じることはないと思いますし、ラッピングを楽しんでいただけるでしょう。プチプチより紙パッキンの方が開ける手間がなくなるのでいいですね。
紙パッキンでは心許ないほどの繊細な作品であれば、リボンの代わりにプチプチを巻くなどして対応してください。
【ハンドメイド作品の梱包&ラッピング】まとめ
いかがでしたか?
忘れてはいけないのが、ラッピングは「お客様のため」にするということです。
お客様が煩わしくならないような方法で、可愛く仕上げられたら良いですね!