ブランド名と作家名の決め方

こんにちは。
ハンドメイド作家のすずです。
ハンドメイド作家としてSNSを始めたり、作品を販売する際に必要になってくるのがブランド名と作家名です。「どういう名前を付けたらいいの?」と悩んでいる方のために、今回はブランド名と作家名の決め方について解説します。
ブランド名の付け方
それでは早速、ブランド名の付け方からお話していきますね。
まずブランド名に取り入れたい要素をざっと挙げていきます。
- 読みやすく覚えやすい
- 周りと被らない
- ブランドのイメージに合う
- ブランドの特徴を表すワード
- 長く使える(流行に乗らない)
ひとつずつ解説していきます!
読みやすく覚えやすい
ブランド名を付ける上で最優先事項です。
日本人のお客様を想定しているなら、ひらがな、カタカナ、簡単な漢字、簡単な英語(ローマ字)がおすすめです。文字数は3〜6文字程度が覚えやすいです。
それでは良い例と悪い例とあげてみます。
- しまむら
- ニトリ
- 西松屋
- ZARA
- 魑魅魍魎(ちみもうりょう)
- 夢姫(ぷりん)
- ASUS(エイスース)
- L’Arc〜en〜Ciel(ラルク アン シエル)
いかがでしょうか。
L’Arc〜en〜Cielは有名アーティストですので読める方も多いと思いますが、全く知らないブランドがフランス語だと読める人は少ないでしょう。
その他難しい漢字や当て字など、一目見てどう読むかわからないものは覚えてもらえないので避けるべきです。
お客様があなたの作品を誰かに広めたいと思った時に、難しいブランド名だと間違って伝わってしまったり、教えてもらった人が検索しづらいなど損をすることになります。
どうしても読みづらいブランド名を付けたい場合は、ひらがなかカタカナで読み方を明記しましょう。
周りと被らない
これも絶対に取り入れたい要素のひとつです。
考えたブランド名を検索してみて、同じ名称を使っているページが出てこないか確認しましょう。
ブランド名が被ると起こることは
- 商標権の侵害
- 検索しても出てこない
- 理想のSNSのIDが付けられない
- 理想の独自ドメインが使えない
です。
商標権の侵害
私たちは、商品を購入したりサービスを利用したりするとき、企業のマークや商品・サービスのネーミングである「商標」を一つの目印として選んでいます。そして、事業者が営業努力によって商品やサービスに対する消費者の信用を積み重ねることにより、商標に「信頼がおける」「安心して買える」といったブランドイメージがついていきます。商標は、「もの言わぬセールスマン」と表現されることもあり、商品やサービスの顔として重要な役割を担っています。
このような、商品やサービスに付ける「マーク」や「ネーミング」を財産として守るのが「商標権」という知的財産権です。
商標登録されている名称をブランド名に使ってしまうと、権利を侵害することになってしまいます。例えば「ミッキーマウス」「Dior」「写ルンです」など、有名なキャラクターやブランド、商品はほとんど登録されていると思っていいでしょう。
ハンドメイドなどの個人のブランドは商標登録されていることは少ないと思いますが、次のような問題も出てきますので注意が必要です。
検索しても出てこない
お客様がGoogleであなたのブランドを検索しても、他の名称と被っているとあなたのページが下の方に埋もれてしまい辿り着けない可能性が出てきます。
ブランド名を検索したら1番上に表示される状態が理想ですので、誰とも被らない名前を考えましょう。
また、世間一般でよく使われるような言葉がメインの名前だと検索上位に上がるのは難しいので避けた方が無難です。
例えば
- るんるんショップ
- いちごホイップ
- ねこねこアクセサリー
- 魔法の小瓶
などです。
理想のSNSのIDが付けられない
例えばあなたが「はんなり」というブランド名で活動したいとしたら、検索のしやすさや分かりやすさを考えてSNSの IDは「@hannari」にするのが理想です。
ですが@hannariはXでもInstagramでも既に使われているので、「@hannari_321」や「@accessory_hannari」など別の IDを考える必要が出てきます。
そうなると、最悪の場合人違いをされてトラブルに巻き込まれることもあるかもしれません。
ブランド名の案が出たら、SNSでもID検索をすることをおすすめします。
理想の独自ドメインが使えない
これもSNSのIDと似ていますね。
自分のネットショップを持ちたいと思った時に理想のドメインを取得できないのはかなりの痛手になります。本来であれば「hannari.com」や「hannari.shop」で取るべきドメインが既に使われていた場合、取得できなくなってしまいます。
自分のショップはSNSに載せたり色々な場所で使うことになりますから、できるだけコンパクトで分かりやすいドメインにしたいところです。
ブランドのイメージに合う
絶対に取り入れたい要素3つ目は、ブランドのイメージに合わせた名前にすることです。
例えば、女性向け和テイストのアクセサリーを作っているお店だとしたら、次のうちどれがブランドイメージに合うと思いますか?
- 破滅(カタストロフィ)
- GENIUS(ジーニアス:天才)
- なごみ屋
ほとんどの方が「なごみ屋」を選ぶのではないでしょうか。

破滅を選んだ人いる?
実際、なごみ屋さんは既にいらっしゃいますので使えませんが、このようにあなたの作品の雰囲気に合ったブランド名を付けることも世界観を表現する上で大切です。
ブランドの特徴を表すワード
これはできれば入れたい要素です。入ってなくても問題になることはありませんが、ブランド名を考える上でとても参考になると思いますよ。
例えば
- 東京靴流通センター(靴の量販店)
- ゴパン(「ごはん+パン」家庭用米パン焼き器)
- アスクル(「明日来る」の語呂合わせ)
- セブンイレブン(朝7時〜夜11時までの営業)
など、扱っているものやブランドの特徴を一目で分かるようにすると、沢山のブランドが並んでいる中でも「あ!」と思わせることができますよね。
しかし「検索しても出てこない」の項目でお話したように、独自性のある言葉にすることが大前提です。
当ブログ「すずぱしゃ」もありふれた言葉の組み合わせではありますが、検索すると1番上に出てきます。

抜け穴を探してみよう
長く使える(流行に乗らない)
いっとき流行った言葉をブランド名に入れてしまうと、数年後には「なんか古臭いブランド」と思われてしまう可能性があります。
例えば
- タピオカ屋
- チピチピチャパチャパ
- えっほえっほ工房
などです。
特にネットミームをブランド名に入れてしまうのは正直相当ダサいのでやめておきましょう。

ひよっこは好きだな~
逆に、昔の言葉を取り入れることで出来立てのブランドでも老舗感を出すという技もあります。センスのある方はこういう要素も入れてみるのもいいかもしれませんね。
作家名の付け方
ブランド名の付け方を解説したところで、次は作家名の付け方です。
作家名は検索のしやすさなどにこだわる必要もありませんので、本名をもじったり好きなものから取っても大丈夫です。
例えば
- 山本さんなら→やまもん
- おでんが好きなら→シミシミ大根
こんな単純なものでも構いません。
ただ、イベントなどリアルでの交流もありますから呼ばれても恥ずかしくない名前にしましょう。

シミシミ大根さんはちょっと恥ずかしい
もちろん、本名そのままで活動している作家さんもいらっしゃいます。
ひらがなにしたり、漢字だけ変えたりするのもいいですね。
しかし作家さんの中には作家名が無くブランド名だけで活動している方や、逆にブランド名がなく作家名だけで活動している方もいます。
作家名だけで活動する場合は、ブランド名を付けるのと同じくらい凝った名前にする必要が出てきますので、ブランド名の付け方を参考に考えてみてください。
【ブランド名と作家名の決め方】まとめ
いかがでしたか?
アイディアを思い付いたら、GoogleとSNSで検索することを忘れずに!
名前は基本的に一度決めたらずっと使っていくものなので慎重に決めましょうね。