カメラ

ホコリを安全に飛ばすカメラメンテの必須アイテム!おすすめブロアー紹介

すず

こんにちは。
ハンドメイド作家のすずです。

今回のテーマはホコリを安全に飛ばすカメラメンテの必須アイテム!おすすめブロアー紹介です。
カメラを購入した初心者さんが、意外と見落としがちなのがブロアーです。
「ただ空気を送るだけの道具でしょ?」と侮ってはいけません。ブロアーの有無は、写真のクオリティだけでなく、愛用のカメラやレンズの寿命そのものを左右します!

この記事では、なぜブロアーが必要なのか、やってはいけないNG行動、そしておすすめのブロアーまで解説します。

ブロアーとは?必要な理由

まず、ブロアーの基本的な役割について解説します。

ブロアーは、空気を吹き出してホコリを飛ばすポンプです。
カメラを使っていると、どうしても避けられないのがホコリやチリの付着です。屋外での撮影はもちろん、室内に置いておくだけでも、微細なホコリはレンズやボディに降り注ぎます。

ブロアーは、握る力(または電力)を利用して勢いよく空気を噴出し、デリケートな機材に触れることなく、これらの異物を吹き飛ばすことができます。

ひよっこ
ひよっこ

クロスでいきなり拭いちゃダメ?

初心者さんがやりがちなミス、それは「レンズが汚れているのを見て、いきなりクリーニングクロスでゴシゴシ拭いてしまうこと」です。これは非常に危険な行為です!

レンズやフィルターの表面には、目に見えないほどの細かな砂粒や硬いチリが付着していることがよくあります。この状態でクロスで拭くと、細かな砂やゴミをレンズ表面に押し付け、ヤスリがけをするようにレンズを傷つけてしまうことがあります。
一度ついてしまったコーティングの傷は、二度と元には戻りません。

だからこそ、ブロアーで事前にホコリを飛ばすことで、レンズを安全に掃除できます。
「まずブロアー、その後に拭き取り」。この順序はカメラメンテナンスの鉄則です。

【警告】絶対にやってはいけない「息フーフー」

撮影現場でブロアーを忘れたとき、ついやってしまいがちなのが、口で「フーフー」と息を吹きかけてホコリを飛ばそうとする行為です。

これだけは絶対にNGです!

人間の吐く息には、目に見えない微細な唾(つば)や、高い湿気が含まれています。
これらがレンズ表面やカメラ内部、特にイメージセンサーに付着すると、以下のトラブルを引き起こします。

カビの発生

湿気と有機物(唾)は、レンズの大敵である「カビ」の栄養源です。カビがレンズ内部に根を張ると、高額な修理代がかかるか、最悪の場合は廃棄することになります。

除去できない汚れ

唾液に含まれる成分が乾燥すると、頑固なシミになり、通常のクリーニングでは落ちにくくなります。

センサーの腐食

電子部品の塊であるカメラ内部に湿気を送り込むことは、故障のリスクを高めます。

ひよっこ
ひよっこ

そ、そんな危険性が…

ブロアーの種類と選び方

ブロアーには大きく分けて「手動タイプ」と「電動タイプ」の2種類があります。
それぞれの特徴と、おすすめの選び方を紹介します。

手動ブロアー(ハンドブロアー)

もっとも一般的で、安価で軽量です。
カメラバッグの隙間に入れて持ち運ぶなら、まずはこのタイプを選ぶのが正解です。

丸い部分(ポンプ室)をキュッと握ると先端から空気が出ます。
構造が単純なので故障が少なく、電池も不要です。握る強さで風量を調整できるため、初めての方でも扱いやすく、撮影バッグに入れておくと便利です。

価格も数百円〜千円台で購入できるものが多く、コストパフォーマンスに優れています。

素材の選び方:ゴム製とシリコン製

手動ブロアーには主に「ゴム製」と「シリコン製」がありますが、これから買うなら断然「シリコン製」をおすすめします。

ゴム製

安価ですが、ゴム特有の臭いがあります。
また、経年劣化でゴムがボロボロになりやすく、劣化すると逆にゴムの粉を撒き散らしてしまうリスクがあります。

シリコン製

臭いがほとんどなく、耐久性が非常に高いです。
さらに、シリコンは静電気が起きにくく、埃を寄せつけづらいのでおすすめです。 ゴム製に比べて長持ちするので、1本持っておくと安心です。

私もシリコン製のものを何年も使っていますが、ベタつきもなく現役です。
ただ、現在私が持っているものと同じ商品は廃盤になってしまったのか見つからなかったので、同じシリコン製でAmazonなどの評価が高いもののリンクを貼っておきます(笑)

電動ブロアー

近年増えてきているのが、バッテリーで駆動する電動タイプです。

ボタンを押すだけで強力な風を出せます。
手動では出せないような一定した強い風圧を維持できるので、連続して何台ものカメラをメンテナンスする場合でも、手が疲れることがありません。
風力が強いので、作業効率が高く頻繁に清掃する人に向いています。

デメリットは「重い」「充電が必要」「価格が高い(数千円〜1万円超)」ことです。
また、モーター音がするため、静かな場所では使いにくいこともあります。

個人的な意見ですが、プロでもない限り手動のもので十分だと思います。

大量の機材を毎日メンテナンスするレンタル業者やプロカメラマンなら電動の恩恵は大きいですが、趣味で週末に撮影する程度であれば、手動のシリコンブロアーが軽くて機動力がありベストな選択肢と言えます。

失敗しない!正しいブロアーの使い方・手順

良い道具を持っていても、使い方が間違っていては意味がありません。
ここでは、カメラを傷つけないための正しい手順を解説します。

STEP 1:明るい場所で作業する

1
正しいブロアーの使い方

明るい場所で作業する

まず、ホコリが見えやすい明るい場所を選びましょう。デスクライトの下などが最適です。
暗い場所での作業は、ホコリを見逃す原因になります。

2
正しいブロアーの使い方

カメラ(レンズ)を下に向ける

ブロアーを使う際は、掃除したい面(レンズ面やマウント開口部)を必ず「下」に向けてください。特にカメラのセンサー部分に使うときは特に、とても重要になる要素です。

上を向けて空気を吹きかけると、一度舞い上がったホコリが重力でまたカメラの上に戻ってきてしまいます。下に向けて吹くことで、ホコリを重力とともに地面へ落下させることができます。

3
正しいブロアーの使い方

数回空吹きをする

レンズに向ける前に、ブロアーを何もない方向に向けて数回シュッシュッと空吹きしてください。

これは、ブロアー内部に溜まっているかもしれない微細なチリを出し切るためです。

4
正しいブロアーの使い方

風を送り込む

対象物から少し(数センチ)離して、シュッシュッ!とリズミカルに風を当てます。

このとき、ブロアーの先端がレンズやセンサーに接触しないように注意してください。
距離感が掴めないうちは、先端が柔らかいシリコンガード付きのものを選ぶと安心です。

5
正しいブロアーの使い方

仕上げ

大きなホコリが飛んだのを確認してから、必要であればレンズペンやクリーニングクロスで優しく拭き上げます。

※センサーのクリーニングに関しては、ブロアーで落ちない汚れがある場合は、無理に触らずメーカーのサービスセンターに依頼することを強く推奨します。

ホコリを安全に飛ばすカメラメンテの必須アイテム!おすすめブロアー紹介:まとめ

いかがでしたか?

たかが空気、されど空気。
ブロアーは数あるカメラアクセサリーの中でも地味な存在ですが、その重要性はトップクラスです。

高価なレンズを傷つけてしまってから「買っておけばよかった」と後悔する前に、ぜひ質の良いシリコンブロアーを1つ、カメラバッグに忍ばせておいてくださいね。
撮影前の「シュッシュッ!」という儀式が、あなたのカメラを長く綺麗に保つ秘訣となるはずです。

ABOUT ME
すず
すず
ハンドメイド作家
ハンドメイド歴10年以上の作家すずです。
初心者さんから中級者さん向けに、ハンドメイドのノウハウやカメラのことなど、役立つ情報を発信しています。
記事URLをコピーしました