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カメラ初心者さんが覚えるべき基本の知識3つ

すず

こんにちは。
ハンドメイド作家のすずです。

スマホでの撮影とは違い、一眼レフやミラーレスカメラでは様々な設定を駆使して撮影を行います。そこで今回は、これさえ頭に入れておけばそれなりの写真が撮れるようになるカメラ初心者さんが覚えるべき基本の知識3つを解説します。

シャッタースピード(SS)

シャッタースピード(以下SS)とは、シャッターが開いている時間のことです。
1/15、1/60、1/200、1/500…のように表現されます。

1/200は「200分の1秒間シャッターを開ける」という意味です。
つまり1/●←この部分の数字が大きくなればなるほど、短い一瞬を切り取れるということです。SSは、上げるほど光を取り込める時間が短くなるので画面が暗くなり、下げるほど光を取り込む時間が長くなるので明るくなります。

日常の写真を撮影するときのSSの目安は「焦点距離分の1秒」と言われています。50mmのレンズを使っていたらSSを1/50にするということですね。しかし初心者さんであればまずはSSを1/200以上にして、ブレのない写真を撮る練習をしましょう!

SSを上げるメリットは、動いているものでもブレることなく撮影することができることと、手ブレを最小限に押さえられることです。野鳥や走り回る子どもを撮る時はSSを最優先にして撮影します。

以下はSSを上げた写真の例です。
動いているものも、ピタッと時を止めたように見えますね。

ひよっこ
ひよっこ

じゃあ、シャッタースピードを遅くするとどうなるの?

SSを下げて撮影する場面は、光や水の流れを表現したり暗い場所で撮影する時です。

SSを下げると画面全体がブレやすくなりますので、基本的にはカメラを三脚に固定して撮影します。同じ川を撮っても、SSで全然印象の違う写真になるので面白いですよね。

F値(絞り値)

絞りとは、レンズを通る光の量を調整する機構のことです。背景のボケ感を調整するのに使います。
F値(絞り値)はF2.8、F4、F5.6のように表現されます。F値を最大限小さくすることを「開放」といい、F値を大きくすることを「絞る」といいます。

人の目で例えると、この数字が小さくなればなるほど目を大きく開くことになり、光を多く取り込み明るくなる代わりに被写界深度は浅くなり周りが大きくボケます。
逆に数字を大きくすれば目を細めることになり、取り込む光が少なくなって暗くなる代わりに被写界深度が深くなり、広い範囲にピントを合わせることができます。

被写界深度

被写界深度とは、ピントが合って見える奥行きの範囲のことです。深くなればなるほど、被写体だけでなく背景の方にもピントが合いやすくなります。

ボケ感を活かした印象的な写真を撮る場合はF値を開放に近い値にして撮影します。
商品撮影など、全体にピントを合わせる必要がある写真ではF8〜F11に絞って撮影します。

ひよっこ
ひよっこ

F22くらいにしたらもっとピント合うんじゃない?

そう思うかもしれませんが、絞りすぎると光の回折現象によって全体的にぼやけた感じになり、解像感も甘くなってしまいます。
レンズの性能(解像度)を最大限に活かせるのがF8〜F11と言われていますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

左がF2、右がF10で撮影したものです。

F値を絞ると写りが暗くなりますから、SSを下げて明るさを調整します。
上の写真はF2の方はSS1/320、F10の方はSS1/13で撮影しています。

ISO感度

ISOは撮像素子の感度のことを示します。
といっても何だかよく分からないので意味は覚えなくても大丈夫です。

簡単にいうと「暗い場所でも明るく写すための設定」です。
読み方はイソと呼んでいる方が多いと思いますがアイエスオーと呼んでいる方もいます。ISO100、200、400、800…と表現されます。

薄暗い場所だとどうしても画面が暗くなりがちですが、ISOを上げることにより適正な明るさにすることができます。しかし、ISOを上げるデメリットもあります。それは上げれば上げるほど写真にノイズが入り画質が悪くなるということです。

左がISO100、右がISO10000です。

一見同じように見えますが、拡大すると違いがよく分かります。

ひよっこ
ひよっこ

なんか汚い…

ISO10000の写真が全体的にザラザラしていますよね。
ISO6400あたりから、解像感が落ちノイズが目立ってきます。特に暗い部分のノイズが目立ちますね。ISOを調整して明るさを決めるのは、F値とSSをいじっても明るくならなかった時の最終手段にした方がよいでしょう。

綺麗な写真を目指すのであれば、ISOは極力小さな値で撮影したいところです。
私は物撮りをする時はISO100〜250に設定しています。照明を使ったり、太陽光の下であればこの値で問題なく撮影できます。

3つを組み合わせる

写真を撮る時はSS、F値、ISOをカスタムして撮影します。
オートで撮る場合は全部カメラに任せてしまえばいいのですが、スマホで撮影したような面白味のない写真になりがちです。自分で設定すればオートでは撮れないような表現もできるので、ぜひマニュアルモードでの撮影に慣れてください!

スナップやポートレートであれば

  1. まずF値を決めてから
  2. SSで明るさを調整
  3. それでも写りが暗い場合はISOを上げる

という流れで設定すると分かりやすいと思います。
そして動く被写体を撮る時は

  1. SSを最初に決めてから
  2. F値で明るさを調整
  3. それでも写りが暗い場合はISOを上げる

という流れで設定します。最初のうちは難しくて何が何だか分からないと思いますが、撮っているうちに自然と自分のイメージ通りに撮影できるようになってきます。

【カメラ初心者さんが覚えるべき基本の知識3つ】まとめ

いかがでしたか?

  • シャッタースピード
  • F値
  • ISO

この3つの違いについてなんとなくご理解いただけましたでしょうか。
初めは覚えることが多くて少し大変かもしれませんが、きっとすぐに慣れて楽しく撮影できるようになりますよ。

「習うより慣れろ」ですので、たくさん撮影して練習しましょう!

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すず
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ハンドメイド作家
ハンドメイド歴10年以上の作家すずです。
初心者さんから中級者さん向けに、ハンドメイドのノウハウやカメラのことなど、役立つ情報を発信しています。
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