ハンドメイド

ブランド名に求められるもの

すず

こんにちは。
ハンドメイド作家のすずです。

今回のテーマはブランド名に求められるものです。
あなたの世界観を表す、最初の入り口となるのがブランド名です。そこで、ブランド名の重要性やどのような要素を入れたらいいのかをお話します。

ひよっこ
ひよっこ

ちょっと難しそう…

ブランド名の重要性

ブランド名が商品やサービスを区別するために必要なのは言うまでもありませんが、お客様の目に触れる最初の情報であり、興味を惹くきっかけにもなります。
名前によってそのサービスの印象や売上が大きく変わってきます。

名前を変えて大ヒットした商品の例

今となっては大人気商品の「鼻セレブ」ですが、1996年の販売当初は「ネピア モイスチャーティシュ」という名前で販売されていました。

当時は保湿ティシュというカテゴリー自体の認知度が低かったため、消費者にベネフィット(使ったらどうなるのか)が伝わりづらくなかなか手に取ってもらえなかったそうです。
ウェットティシュだと思って購入した人から「濡れていない」と苦情が来たことも。

そこでリブランドを決定し企画会議が重ねられる中、100案以上ある代案から選ばれたのが「鼻セレブ」だったのでした。
商品名とパッケージを一新した結果、なんと売上が10倍以上にもなったのです。

「鼻」というインパクトのある言葉と「セレブ」という高級感を思わせる言葉が面白くマッチして、消費者の興味を惹く素敵なネーミングですよね。

この例と同じように、ブランド名もお客様に作品を見ていただくためのきっかけとなるのでとても重要です。

ひよっこ
ひよっこ

名前って大事だね〜

求められる要素

ブランド名の重要性が分かっていただけましたね。
それでは、具体的にどのような要素を取り入れたらいいのかというと

  1. 読みやすく覚えやすい
  2. 周りと被らない
  3. ブランドのイメージに合う
  4. ブランドの特徴を表している
  5. 長く使える(流行に乗らない)

ざっとこの5つです。例とともに見てみましょう!

1
求められる要素

読みやすく覚えやすい

ブランド名を付ける上で最優先事項です。

日本人のお客様を想定しているなら、ひらがな、カタカナ、簡単な漢字、簡単な英語(ローマ字)がおすすめです。文字数は3〜6文字程度が好ましいです。
それでは良い例と悪い例とあげてみます。

良い例
  • しまむら
  • ニトリ
  • 西松屋
  • ZARA
悪い例
  • 1PIU1UGUALE3(ウノピゥウノウグァーレトレ)
  • 紅麗威甦(グリース)
  • Chant d’Oiseau(シャンドワゾー)
  • L’Arc〜en〜Ciel(ラルク アン シエル)

いかがでしょうか。

L’Arc〜en〜Cielは有名アーティストですので読める方も多いと思いますが、全く知らないブランドがフランス語だと読める人は少ないでしょう。
それに、単純に翻訳しただけでは女性名詞に男性形の形容詞を付けてしまったりなど、知らないうちに恥ずかしい名前になってしまう可能性もありますので自分のためにも避けるべきです。

その他難しい漢字や当て字など、一目見てどう読むか分からないものもやめておきましょう。お客様があなたのブランドを誰かに広めたいと思った時、難しいブランド名だと間違って伝わってしまったり教えてもらった人が検索できないなど機会損失に繋がります。

どうしても難しいブランド名を付けたい場合は、ひらがなかカタカナで読み方を明記しましょう。

2
求められる要素

周りと被らない

これも絶対に取り入れたい要素のひとつです。
考えたブランド名を検索してみて、同じ名称を使っているページが出てこないか確認しましょう。名称が被ってしまうと

  1. 商標権の侵害
  2. 検索しても出てこない
  3. 理想のSNSのIDが付けられない
  4. 理想の独自ドメインが使えない

などの問題が起こってきます。

商標権の侵害

私たちは、商品を購入したりサービスを利用したりするとき、企業のマークや商品・サービスのネーミングである「商標」を一つの目印として選んでいます。そして、事業者が営業努力によって商品やサービスに対する消費者の信用を積み重ねることにより、商標に「信頼がおける」「安心して買える」といったブランドイメージがついていきます。商標は、「もの言わぬセールスマン」と表現されることもあり、商品やサービスの顔として重要な役割を担っています。

このような、商品やサービスに付ける「マーク」や「ネーミング」を財産として守るのが「商標権」という知的財産権です。

商標登録されている名称をブランド名に使ってしまうと、権利を侵害することになってしまいます。例えば「ミッキーマウス」「Dior」「写ルンです」など、有名なキャラクターやブランド、商品はほとんど登録されていると思っていいでしょう。

ハンドメイドなどの個人のブランドは商標登録されていることは少ないと思いますが、次のような問題も出てきますので注意が必要です。

検索しても出てこない

お客様がGoogleであなたのブランドを検索しても、他の名称と被っているとあなたのページが下の方に埋もれてしまい辿り着けない可能性が出てきます。
ブランド名を検索したら1番上に表示される状態が理想ですので、誰とも被らない名前を考えましょう。

また世間一般でよく使われる言葉や、ありがちな組み合わせだと検索上位に上がるのは難しいので避けた方が無難です。例えば

  • いちご+ホイップ
  • 魔法+小瓶
  • 猫+しっぽ

などです。単語を組み合わせるなら「鼻+セレブ」並のアンマッチさが欲しいですね。

理想のSNSのIDが付けられない

例えばあなたが「はんなり」というブランド名で活動したいとしたら、検索のしやすさや分かりやすさを考えてSNSの IDは「@hannari」にするのが理想です。
ですが@hannariはXでもInstagramでも既に使われているので、「@hannari_321」や「@accessory_hannari」など別の IDを考える必要が出てきます。
そうなると、最悪の場合人違いをされてトラブルに巻き込まれることもあるかもしれません。

ブランド名の案が出たら、SNSでもID検索をすることをおすすめします。

理想の独自ドメインが使えない

これもSNSのIDと似ていますね。

自分のネットショップを持ちたいと思った時に理想のドメインを取得できないのはかなりの痛手になります。本来であれば「hannari.com」や「hannari.shop」で取るべきドメインが既に使われていた場合、取得できなくなってしまいます。

自分のショップはSNSに載せたり色々な場所で使うことになりますから、できるだけコンパクトで分かりやすいドメインにしたいところです。

3
絶対取り入れたい要素

ブランドのイメージに合う

絶対に取り入れたい要素3つ目は、ブランドのイメージに合わせた名前にすることです。
例えば、女性向け和テイストのアクセサリーを作っているお店だとしたら、次のうちどれがブランドイメージに合うと思いますか?

  1. 破滅(カタストロフィ)
  2. GENIUS(ジーニアス:天才)
  3. なごみ屋

ほとんどの方が「なごみ屋」を選ぶのではないでしょうか。

ひよっこ
ひよっこ

破滅を選んだ人いる?

実際、なごみ屋さんは既にいらっしゃいますので使えませんが、このようにあなたの作品の雰囲気に合ったブランド名を付けることも世界観を表現する上で大切です。

4
求められる要素

ブランドの特徴を表すワード

これはできれば入れたい要素です。
入ってなくても問題になることはありませんが、ブランド名を考える上でとても参考になると思いますよ。例えば

  • 東京靴流通センター(靴の量販店)
  • ゴパン(「ごはん+パン」家庭用米パン焼き器)
  • アスクル(「明日来る」の語呂合わせ)
  • セブンイレブン(朝7時〜夜11時までの営業)

など、扱っているものやブランドの特徴を一目で分かるようにすると、沢山のブランドが並んでいる中でも「あ!」と思わせることができますよね。
しかし「検索しても出てこない」の項目でお話したように、独自性のある言葉にすることが大前提です。

当ブログ「すずぱしゃ」もありふれた言葉の組み合わせではありますが、検索すると1番上に出てきます。

ひよっこ
ひよっこ

抜け穴を探してみよう

5
求められる要素要素

長く使える(流行に乗らない)

いっとき流行った言葉をブランド名に入れてしまうと、数年後には「なんか古臭いブランド」と思われてしまう可能性があります。例えば

  • タピオカ屋
  • チピチピチャパチャパ
  • えっほえっほ工房

などです。特にネットミームをブランド名に入れてしまうのは正直相当ダサいのでやめておきましょう。

ひよっこ
ひよっこ

ひよっこは結構好きだよ

逆に、昔の言葉を取り入れることで出来立てのブランドでも老舗感を出すという技もあります。センスのある方はこういう要素も入れてみるのもいいかもしれませんね。

【ブランド名に求められるもの】まとめ

いかがでしたか?

ブランド名に入れる要素が分かったら、次は実際にあなたのブランド名を考えていきますよ!こちらに続きますのでぜひ読んでくださいね。

ABOUT ME
すず
すず
ハンドメイド作家
ハンドメイド歴10年以上の作家すずです。
初心者さんから中級者さん向けに、ハンドメイドのノウハウやカメラのことなど、役立つ情報を発信しています。
記事URLをコピーしました