小物の撮影方法(物撮りのコツ)

こんにちは。
ハンドメイド作家のすずです。
今回のテーマは小物の撮影方法(物撮りのコツ)です。
ハンドメイドに関わらず、フリマアプリや物販で必要になってくる商品写真ですが、なかなか上手く撮れなくて悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

ひよっこも撮影苦手…
そんな人のために、この記事では初心者さんでも出来るライティングのコツや、商品の印象を変えるためのテクニックをご紹介します!
商品撮影のポイント
商品写真で絶対に抑えるべきポイントは
- 質感
- 色味
この2つです。
質感
質感というのはツルツルしているのかザラザラしているのか、ツヤかマットか、透明か不透明か、などです。しっかりと質感が伝わる写真を撮影できれば、お客様も実際に使う時のことを想像しやすく購入に繋がりやすいです。
色味
色味は太陽光の下で見た時のような、正しい色味を伝える必要があります。部屋の灯りの下で撮影すると、全体的に赤くなったり緑色に転んだりして正しい色が出ません。太陽光を利用するか、撮影用の照明を用意して撮影に臨みましょう。

オッケー!
それでは早速、撮影に入りましょう!
準備するもの
撮影に必要な道具は以下の通りです。
カメラ
私はCanon EOS R10というミラーレス一眼を使用しています。
カメラを持っていない方は、スマホでも大丈夫です。
三脚
こちらの三脚をおすすめしています。かなり高く伸ばせますし、俯瞰撮影もできる万能三脚です。
白い背景紙
ラシャ紙の半切り(約545mm×788mm)を使用します。
凸凹が目立たないキメの細かい質感で、カラーも豊富です。
照明
私はこちらのGODOXの照明を2灯使っています。色温度は5500Kで撮影することが多いです。ソフトボックスも買っておくことをおすすめします。
照明がない方は太陽光を利用してもいいでしょう。その場合は直射日光よりレース越しの光の方が綺麗に写ります。
レフ板
こちらを使用しています。白面、黒面、銀面があるので被写体によって変えられるので便利です。
王道な撮影方法
ネットショップでよく見る、色や質感を分かりやすく伝えることを最重要とした撮影方法を解説します。といっても簡単です!

1灯で撮影する時のセッティングです。背景紙を壁に留め、なだらかなカーブになるよう机に敷きます。カーブがなだらかになればなるほど綺麗に撮影できるので、広い机と大きな紙が用意できる方はぜひやってみてください。
被写体の左上斜め前からソフトボックス付の照明を当て、反対側にレフ板を置きます。
カメラは三脚に固定します。レンズの高さは被写体の中心に構えるか、被写体より上にして少し見下ろすような形で撮ると綺麗に撮影できます。商品に合わせて変えてみてくださいね。
商品撮影では全体にピントが合っているのが理想ですから、F値はF8〜F11くらいに設定しましょう。スマホで撮影する場合は歪みが出やすいので倍率を2〜3倍にして少し離れて撮影します。

影が気になる場合は照明を増やすと軽減できます。一つは被写体の真上、もう一つは左斜め前から照らします。



おぉ〜
いかがでしょうか?私の手元には2つしか照明機材がないのでこれ以上光源を増やすことはできませんが、3つ照明があれば、真上と左右にセッティングするとよりプロっぽい写真が撮れます。
完全に影を無くしたい方はPhotoshopで白抜き加工をするか、被写体を置く場所をアクリル板の上にするなど工夫する必要がありそうです。

背景紙を色付きのものにすると、背景紙の色が商品に少し反射して色被りがおきてしまうので、正確な色味を伝えるという点ではあまりおすすめはできません。

でも可愛いね
色被りさせずに背景に色をつけたい場合はPhotoshopで加工するか、次に紹介する平置き撮影に挑戦してみてください。
平置き撮影
ハンカチなどの自立しない小物を撮影する場合は平置き撮影をします。平置き撮影とは、被写体を床に置いて上から撮影することです。

机や床に背景紙を敷き、その上に被写体を置きます。この場合も照明は被写体からみて斜め上から。反対側にレフ板を置くか、柔らかい照明を当てます。

平置き撮影は被写体を立てて撮影するよりも背景紙の色の影響を受けにくいので、背景紙をカラフルにして世界観を表現するのもアリです!

似た商品や色違いの商品がある場合は、このように並べて撮影するのも素敵ですね。SNS映えもしますし、お客様のコレクション欲も掻き立てられます(笑)

一石二鳥!
イメージ写真の撮り方
さて次は、色や質感を分かりやすく伝えることよりも雰囲気を重視した撮影方法です。「イメージ写真」と言われることが多いですね。
高価な作品を販売している方は、白背景ののっぺりとした写真だと作品の重厚感や高級感が伝わらず損をしてしまうかもしれません。そんな時にイメージ写真があれば、お客様にも世界観が伝わりやすいです。
そしてイメージ写真で便利なのが壁紙です。コンクリート調や木目調など、さまざまな質感の背景が安価で手に入りますのでとてもおすすめです!
今回使用したのはこちらのFE-76582です。


お財布を撮影してみました。照明は壁にバウンスさせ、レフ板も使わずに落ち着いた雰囲気にしました。小物として手前にユーカリの葉を配置しています。革製品の風合いや渋さを表現しています。
もちろんこの写真はあくまで”イメージ”ですので、購入したお客様から「写真と色が違う」と言われてしまう可能性もあります。販売する際にはこのようなイメージ写真だけでなく、最初にご紹介したような色味が正確に伝わる写真も用意する必要がありますのでお気を付けください。
【小物の撮影方法(物撮りのコツ)】まとめ
いかがでしたか?
ネットで商品を販売する際、写真というのは1番大事な要素になってきますので、ぜひ納得のいく1枚にこだわってみてくださいね。
基本は白背景で、色味と質感を分かりやすく伝えるというのが大事なところです。しっかりと要点を掴んでいれば、購入を迷っているお客様への後押しになります。
今後も商品のカテゴリー別に、どのような写真を撮影すればいいのかをまとめていきますのでお楽しみに!