ハンドメイドは楽に稼げるって本当?売上月1万円までの道

こんにちは。
ハンドメイド作家のすずです。
近年では副業をする方も増えてきていますが、「ハンドメイドって簡単に稼げるんでしょ〜?」とハンドメイドを副業にしようとしている人をたまに見かけます。
そこで今回は、現役ハンドメイド作家の私がハンドメイドは楽に稼げるって本当?売上月1万円までの道についてお話します!
「楽に稼げるか」結論
まず結論から言いますが、「才能があればガッポリ稼げます」です。

えぇ〜!?
しかし、しかしです。
その「才能のある人」というのは
- 想像力、デザイン力がある
- 手先が器用で研究熱心
- 三度の飯より物作りが好き
- 人を惹きつける人間力がある
- 深い思いやりの心がある
- マーケティングが上手い
- 休みなしで働き続ける体力がある
全てを持ち合わせた人のことを言います。

えっと…そんな人どこに?
そんな才能のある人は、滅多にいません。いたとしても素晴らしい企業でバリバリ働いていることでしょう。ましてや「努力せず楽してガッポリ」なんて考えている人には絶対に当てはまらないでしょうね……。
つまり、万人にとっての結論は「ハンドメイドで楽して稼ぐのは難しい」ということになります。

ありゃりゃ
しかし稼ぐといっても色々あります。
- 月1万程度のお小遣いが欲しい
- 月5万稼いで生活の足しにしたい
- 月10万稼いで余裕のある生活を送りたい
あなたはどこを目指したいですか?
私個人の意見ですが、1万円でしたら全くの初心者さんでも数ヶ月で達成できるところだと思います。それでは具体的に、どのようなステップで1万円稼いでいくのかを解説していきます。
月1万円稼ぐには
業種関係なく、副業を始めてまず目指すのが月1万円のラインだと思います。
毎月少しでもお小遣いが出たら嬉しいですよね。
ハンドメイドで月1万円稼ぐまでのステップは
- ジャンルを決める
- 練習する
- 価格を決める
- 写真を撮る
- 商品説明文を練る
- ハンドメイドマーケットに出品する
- 2〜5を繰り返す
です。

知ってるよ!当たり前のことじゃない?
そう思う人もいるかと思いますが、残念ながら適当にこのステップを踏んでも1万円には届きません。ひとつずつ解説していきますね!
ジャンルを決める
既に作りたいものがあるという場合は次のステップまで飛ばしてくださいね。
現在のハンドメイド市場では、一粒ネックレスのようなシンプルなアクセサリーは飽和状態で大手の作家さんが占拠していますので、新規参入で売れていくのはかなり厳しい現実があります。

じゃあ何を作ればいいの?
私がジャンルを決める上で重要視するのが「好きなもの」です。
ハンドメイドの世界はあなたが思っているよりもライバルが多く、ハンドメイドマーケットを代表するminneだけでも80万人以上が作家として登録しています。
その大勢いるライバルの中で作品を売り上げていくために必要なのが「好きの力」なのです。
ハンドメイドで月1万円売り上げるには、最低でも3ヶ月はかかると思ってください。
その3ヶ月間、興味のないものに全身全霊で取り組めますか?3ヶ月、半年経っても売れなかった場合、時間を無駄にしたと後悔しませんか?
「売れてるジャンルだから」という理由だけで続けてきた人は、ほとんどここでやる気をなくしてしまうでしょう。
でも本当に好きなものを作っていれば、売れなくて落ち込むことはあったとしても、作ることが楽しいのでやめようとは思わないはずです。
長く継続していれば必ず見つけてくれる人が出てきますから、そこまで継続できるかがとても大切なのです。

「好きなものってパッと思い浮かばない…」という方はこちらの記事を参考に考えてみてくださいね。
月1万円目標でしたら、市場調査をしたりマーケティングについて学んだりしなくても到達できると思いますので、まずは好きな作品を作ることを最優先にしていけば大丈夫です!
実際私は月5万円くらいまでは全く考えていませんでした(笑)
売れてくるとだんだんと越えられない壁が出てきますから、そこから勉強を始めても遅くないと思いますよ。
練習する
初めから売れるものが作れるかというと、そう上手くはいきません。
ハンドメイド始めたては技術も未熟で、見た目が可愛くても「商品として使えるものなのか」は疑問が残ります。
使っていてすぐ壊れてしまうものや色移りが酷いものは商品として成り立ちませんし、クレームの元となりますのでその問題を解消していかなければいけません。
そのためには作品が完成したら
- 自分でしばらく使ってみる
- 強度を確かめるため地面に落としてみる
- 水に濡らしてみる
など、使用中や配送中に起こり得るアクシデントを想定して検証する必要があります。
作った作品を痛めつけるのは少し気が引けますが、お客様のことを考えるととても大事な作業になってきます。

すぐ壊れちゃったらショックだもんね
そして見た目も強度も納得のいく作品が完成したら、いよいよ販売の準備です!
価格を決める
作品の価格設定は原価計算から始めます。

難しくなってきた!
計算が苦手で、ここでめげてしまう人もいるかもしれませんが「初心者だから材料費が賄えればいいや」と安すぎる値段を付けてしまうと、月1万どころか赤字に転落してしまう可能性もあります。
販売に慣れてきた頃に、今まで売ってきた作品を値上げするというのも勇気がいりますから、出品する作品は初めから全て適正価格を付けるようにしましょう。
月1万円分売るということは、
- 1000円のものを10個
- 2000円のものを5個
- 5000円のものを2個
売ることになりますから、安い価格をつけるほど梱包の手間も増えますし作品にかけられる時間も短くなってしまいます。
ハンドメイドを継続していくためにも、「作品を作る時間」以外の時間価値にも目を向ける必要があります。

具体的な値段の付け方については、こちらで例とともに解説しています。
「人件費」をしっかり価格に反映させることが大切ですよ。
写真を撮る
たかが写真、されど写真です。実物がどんなにいいものでも、ネットで販売するのであれば写真が綺麗でないと買ってもらえないどころか見てもらうことすらできません。
照明や撮影機材を揃えてプロ並みのクオリティにする必要はありませんが、「明るく鮮明に」を意識して撮影してください。
枚数は最低でも4枚、多ければ多いほど情報量が増えるので良いですが同じような写真ばかりでは意味がないので、ネックレスを例とすると
- ネックレス全体
- ネックレストップのアップ
- 留め金具
- 着用イメージ
など色んなパターンで撮影しましょう。
「オシャレな写真にしたい」と凝り出すと、小物でごちゃごちゃしてきて肝心な作品が目立たなくなってしまうことが多いので、背景はできるだけシンプルにします。

初心者さん向けの撮影の仕方はこちらで解説しています。
カメラを持っていなくても、お手持ちのスマホや身の回りにあるもので再現できるので、撮影が苦手な方はぜひ参考にしてくださいね。
商品説明文を練る
写真の次に大切になるのが商品説明文です。
説明文が短すぎたり乱雑だと、お客様も「ここで買って大丈夫かな?」と不安になってしまいますよね。その不安を解消するため、
- 素材
- 大きさや重さ
- 触り心地
- 作品の使い方
- お手入れ方法
- 発送までの日数
- 破損していた場合の対応
などを説明文に盛り込みます。

書くことたくさん!

こちらの記事では、上記+αでお客様の購買意欲を高めて購入に繋げる技や「これを書くのは控えて!」というようなことも載せていますので、説明文につまづいている方は目を通してみてください。
ハンドメイドマーケットに出品する
minneやCreemaなどの、ハンドメイド作品の売買を専門にしているプラットフォームです。ハンドメイド専門ということで、自然とハンドメイド作品を購入したい人が集まるので、自身で集客しなくても購買意欲の高いユーザーに商品を見てもらえます。
メルカリなどのフリマアプリで販売する方法もありますが、私個人の意見としてはおすすめしません。なぜなら値下げ交渉など独特な文化があり、自分のブランド価値を下げることに繋がりかねないからです。

ふむふむ…
minneとCreemaの違いですが、minneの方がより初心者向けでお手頃な価格のものが多く、Creemaは少し年齢層が高く質の良い作品が並んでいるイメージです。
それぞれの雰囲気を覗いてみて好きな方を選んでもらえばいいと思います。
しかしminneとCreemaどちらにも出品している作家さんもいらっしゃいますので、管理が大変になるデメリットはありますが、見てくれる人を増やす目的でどちらにも出品するというのもアリです。
2〜5を繰り返す
新作を考え、2つ3つ4つ…と展示する作品を増やしていきます。
増やせば増やすほど検索から来てくれるお客様が増えますし、ハンドメイドマーケットの特集に取り上げてもらえるようになれば、月1万円は確実です!
目標としてまずは5作品、可能であれば10作品頑張って制作しましょう。
2〜5の工程がバッチリ出来ていれば、1ヶ月もしないうちに注文が入ってくると思いますよ!

がんばるぞ~!
売上月1万円の現実
月1万円を稼ぐためのステップを紹介しましたが、この1万円は利益ではなく売上の話です。

同じじゃないの?
売上はそのまま売り上げた金額、利益は材料費や人件費などの原価を引いて残ったものを言います。仮に原価率30%の作品を1万円分売り上げた場合、利益として残るのは7000円ということになります。
そしてこの7000円からさらに新作を作るための材料を買うことになりますから、実質の利益としてはかなり少ないものになりますね。利益を月1万円にするためには2万円程度の売り上げが必要になりそうです。

そんな上手くはいかないか…
しかしハンドメイド作家として活動を続けていけば「あなたのファンです!」という人がだんだんと増えていきます。
欲しい人が増えれば増えるほど、作品には希少性が生まれ付加価値として価格に上乗せできるようになってきます。
そうなれば思い切って作品価格を上げ、原価率を10%程度に抑えることも可能ですから、活動を継続していくこととお客様を大切にすることが利益を伸ばす1番の近道です。
【ハンドメイドは楽に稼げるって本当?売上月1万円までの道】まとめ
いかがでしたか?
ハンドメイドで楽に稼ぐということは難しいですが、好きなものを作れば趣味感覚で楽しく続けられますから、まずは勇気を出して一歩踏み出してみてください。
初めの目標は小さく設定し、長い時間をかけてコツコツと積み上げていきましょう!